Inverted Minor Raise

概要

1mを2mにレイズするのは、当初は
「4枚サポート」「紹介する4枚メジャーなし」「6-9点」
というハンドの事だった。
しかし、2mをS/O(サインオフ、やめたい)というビッドにするのでは実はメリットは少ない。
敵にひょこっとメジャーで競られると競り負けるし、
そもそもゲームを目指すのであれば5mではなく3NTを目指す事のほうが圧倒的に多いのだ。
また、「4枚サポート」「紹介する4枚メジャーなし」「10-12点」
という手は1mに対し3mとビッドするが、これもメリットは少ない。
7枚フィットで3の台をやらされる可能性がある上、やっぱりゲームを目指すなら3NTなのだ。

というわけで、この「1m-2m」と「1m-3m」の意味をひっくり返してしまおう、というのが
このInverted Minor Raiseなのだ。

詳細

1C-*2C; Inverted Minor Raise、C4+枚、10+点、4枚M否定

以降のビッドはオープナー/レスポンダー共に
  • 2D/2H/2S ;Stopper Showing、基本的に下からストッパーを紹介していく。こうすることで3NTをやるとき撃ち抜きのスートがないか確かめるのだ
  • 2NT ;全スートにストッパーがあるがINVなら乗らない手(オープナー)、INVちょうどの手(レスポンダー)
  • 3C ;全スートにストッパーがあるか確認できなかった、orストッパーがなかった手でINVなら乗らない手(オープナー)、INVちょうどの手(レスポンダー)
  • 3D/3H/3S ;FGだがストッパーが怪しい手、or S/T(Slam Try)
  • 3NT ;全スートにストッパーがあってINVに乗る手(オープナー)、FGの手(レスポンダー)

要するに、
  • ビッドしたマイナー以外の全スートにストッパーがあるかどうかを基本的には確認する
  • ゲームフォーシングをかけたい人は2NT/3mをビッドしてはいけない
というだけである。ね、簡単でしょ?

1C-*3C; Inverted Minor Raise、C5+枚、0-7点(Preemptive)
ひっくり返す、とはいえさすがに6-9点の4枚で3の台を言う訳にも行かず。
それならプリエンプトのほうが効率は良さそうである。
ところで、そうすれば本来のシングルレイズ(4枚サポート、6-9点)はどこに行ったのか?
そういうのは、1NTでさばこう。3NTを目指すのであれば別に損はないだろう。


  • 最終更新:2016-06-21 13:05:07

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